本、読んでみない?

紙の本をこよなく愛する読書マニアによる読書のススメ!本、読んでみない?

守りたい。その思いが届いたら、きっともっと強くなれる。「精霊の守り人」

皆さんこんばんは!

 

今日は予告通り

不思議な生き物に取り憑かれた男の子

彼を守る女用心棒の小説を紹介します。

 

この時点でピンと方も

いらっしゃるかもしれません。

 

なんせこの小説は

様々な賞を受賞しただけでなく

アニメ化

ドラマ化

までされております。

 

綾瀬はるか主演、

と言えばもっとピンと来ますかね?

 

 

子どもから大人まで

その世界観に引きずり込む

日本三大ファンタジー作家

上橋菜穂子の代表作

精霊の守り人

 

今日は、皆さんと一緒に

ファンタジーの世界へ

ズズッと入っていきましょう!

 

 

1. 守り人シリーズ

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https://www.kaiseisha.co.jp/special/moribito/

 

作者: 上橋菜穂子

シリーズ化一覧: 精霊の守り人

                           闇の守り人

                           夢の守り人

                           虚空の旅人

         神の守り人(来訪編・帰還編)

                           蒼路の旅人

                           天と地の守り人(第1部 ロタ王国編)

                           天と地の守り人(第2部 カンバル王国編)

                           天と地の守り人(第3部 新ヨゴ王国編)

  

短槍使いの女用心棒バルサ

新ヨゴ王国第2皇子チャグムの出会いは

ふたりの運命を大きく変えました。

 

王族に追われる身になったり

呪術で命を狙われたり

俗に言うあの世の生き物に助けてもらったり。

 

そんな彼らの物語が

上橋菜穂子の鮮やかな表現力

本の中で繰り広げられます。

 

まるで水々しい果実を

口いっぱい頬張った時に

ふわっと広がる香りのように

 

上橋菜穂子が生み出す世界は

芳醇で

水々しくて

優しくて

思わず手を伸ばしたくなるような

そんな世界なのです。

 

入りたくないですか?

そんな世界に。

 

身を委ねたくないですか?

そんな世界に。

 

そう思ったなら、

ぜひ本に手を伸ばしてみてくださいね。

 

 

2. 「精霊の守り人」あらすじ

※ここからは盛大なネタバレです。

 

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https://www.amazon.co.jp/精霊の守り人-偕成社ワンダーランド-上橋-菜穂子

精霊の守り人」は

守り人シリーズの第1巻です。

 

物語は、短倉使いの女用心棒バルサ

偶然川に落ちた男の子を助けたことから始まります。

 

その男の子は

 

なんと新ヨゴ王国の第2皇子だったのです。

 

息子の命の恩人のバルサに、

お妃様はとんでもないことを依頼しました。

 

チャグムを

帝の追っ手から守ってほしい。

 

 

第2皇子チャグムはその命を

実の父親に狙われていると言うのです。

その理由は、

彼に取り憑いた異界の生き物でした。

 

この世界は

人の世界の(サグ)

異形のものが住まう(ナユグ)が混じりあっています。

 

チャグムに取り憑いたものは、おそらくナユグの生き物でしょう。

 

お妃様の依頼を引き受けたバルサ

異界に詳しい呪術師を訪ねて

幼馴染の薬剤師タンダの元に向かいます。

タンダの師匠のトロガイ師は

ナユグのことをよく知る呪術師なのです。

 

そのトロガイ師の口から、恐ろしい事実が語られます。

 

チャグムに取り憑いた魔物は水の精霊

水の精霊はチャグムの身体を拠り所にを植え付けた。

 

そしてその卵は、異界の魔物の大好物で

孵化する前に食らおうと狙ってくる。

 

もし卵が孵化する前に食われたり、拠り所が失われたら

大干ばつが起こり、人々が飢えと渇きに苛まれる、と。

 

バルサが引き受けた依頼は

王の追っ手と

異界の魔物

ふたつの手からチャグムを守ることだったのです。

 

 

 

3. 「精霊の守り人」の見どころ

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https://www.kaiseisha.co.jp/special/moribito/

精霊の守り人」は上橋菜穂子が生み出した児童文学です。

要は子ども向けの物語です。

 

しかし、その内容は決して

子どもだけに向けられたものではありません。

 

用心棒になるまでに、数々の試練を乗り越えてきたバルサ

宮の奥深くで大切に育てられてきたチャグム。

 

本来であれば、決して知り合うことのなかったふたりは

逃亡生活を経て、いつしか本当の親子のような

信頼関係を築きます。

 

お妃様の依頼だからとか

干ばつを防いで人々を救うだとか

そういう理由ではないのです。

 

バルサ

チャグムに生きてほしい

心から思い

 

チャグムは

自分に取り憑いた水の精霊が

無事に孵化してほしい

心から願っていたのです。

 

彼らを最後まで突き動かしたのは

「大切な存在を守りたい。」

 

そんな純粋な思いだったのです。

 

 

「誰かのために何かをする。」

それは想像以上に難しいものです。

 

でも大人になったからには

それを成し遂げる力があるはず。

 

あなたは誰のために何ができますか?

誰のために何をしたいですか?

 

私にできることは

世の中に溢れるたくさんの本から

あなたにぴったりの本を紹介することです。

 

いつか私が紹介した本が

誰かの人生を変えられますように。

 

 

 

今日もお読みいただきありがとうございました。

 

次はそうですね。

大切なものを守るために

命を張って戦う隊員たちを紹介しましょう。

 

お楽しみに!

 

 

 

 

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 

 

軽装版 精霊の守り人 (軽装版 偕成社ポッシュ)

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精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

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