本、読んでみない?

紙の本をこよなく愛する読書マニアによる読書のススメ!本、読んでみない?

美しさに隠されたリアリズム「世界の真ん中の木」

皆さんこんばんは!

 

今日も絵物語の紹介です。

 

前回は宮崎駿監督作品の

シュナの旅」でした。

THE ジブリって感じの絵に内容。

宮崎駿監督作品なんで当たり前ですが笑

 

今日紹介する絵物語

ジブリにゆかりのある方の作品です。

 

二木真希子

 

宮崎駿監督と共にジブリ作品の制作に関わった

イラストレーターさんです。

 

今日は二木真希子作品

「世界の真ん中の木」を

紹介します!

 

1. 「世界の真ん中の木」あらすじ

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出典: 世界の真ん中の木 (アニメージュ文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4196696228/ref=cm_sw_r_cp_api_i_y.mSDb3PZX43D

 

貧しくも自給自足の生活をするシシは

ある日、空に羽ばたく金色の鳥が

世界の真ん中の木の彼方は

飛び去っていくのを見かけました。

 

いつもそばにある巨木。

その果てには一体何があるのか、

シシは好奇心を抑えきれず

金の鳥を追いかけて

木を登ることを決意します。

 

2. 

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出典: 世界の真ん中の木 愛蔵版 https://www.amazon.co.jp/dp/4835456351/ref=cm_sw_r_cp_api_i_rbnSDbYR6QQ15

 

巨木を上へ上へと進むシシ。

途中で出会ったカエルと共に

ぐんぐん登っていきます。

 

旅の途中で出会った異国の少年サマは

同じく金の鳥を探した旅をしています。

 

シシとサマがそれぞれ目指す先は

金の鳥の大きな巣。

 

木のてっぺんまでどんどん進みます。

 

途中で出会う動植物は

地上では見られない種族も多く

この巨木がまるでひとつの世界のようです。

 

弱肉強食の世界で

一は全、全は一の関係性で

均衡が保たれているのです。

 

そんな世界は

上へ上へと進むうちに

どんどん様子がおかしいのです。

 

木々は枯れ、動物は姿を消し

なんだか嫌な空気が立ち込めています。

 

それでも前は進み続けたシシが

金の鳥の巣で見たものは

気が触れた大きな金の鳥。

 

世界を何でも知っているという鳥が

崩壊の一途を辿っていたのでした。

 

 

3. 物語の果て

 

シシの旅は

もちろん木から地上に戻るまで続きました。

てっぺんに行くまでは

木という世界の生態系を知り

降りたときには世界の崩壊を知りました。

 

そしてシシとサマは偶然にも

この木の崩壊を止めることになるのです。

 

世界の真ん中の木に

一体何が起こっているのか。

 

そもそも世界の真ん中の木は

何を意味しているのか。

 

そんな答えを探しながら

ページをめくってください。

 

二木真希子さんの美しく繊細な絵と

何かを訴えかけるストーリーは

子どもから大人まで

すべての人に向けたエールと警告です。

 

シシの旅の先にあるものを

一緒に身に行くのはいかがでしょうか?

 

それでは今日はここまでにします。

次回も木つながりで、

あるファンタジーを紹介します。

 

お楽しみに!

 

世界の真ん中の木 愛蔵版

世界の真ん中の木 愛蔵版

 
世界の真ん中の木 (アニメージュ文庫)

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