本、読んでみない?

紙の本をこよなく愛する読書マニアによる読書のススメ!本、読んでみない?

命と向き合うファンタジー「鹿の王 水底の橋」

 皆さん初めまして!

今日から気ままに読書レポートを書いていきたいと思います。

ブログ初心者なので、細かいところはご容赦ください。

 

今日ご紹介するのは、「鹿の王 水底の橋」です!

 

鹿の王と言えば、2015年に本屋大賞第1位を獲得した

上橋菜穂子作の医療サスペンスです。

 

その待望の続編ということで

あらすじと見どころを紹介していきます!

 

1. 鹿の王 あらすじ

 

作者: 上橋菜穂子

刊行: 2014年10月

ジャンル: サスペンス/東洋ファンタジー/医療

 

故郷を守るために戦う戦士であったヴァンは

今やその身分をなくし奴隷として生きていました。

 

ヴァンが働く岩塩鉱で起こったある事件。

不思議な犬がもたらした謎の病こそが

物語の始まりなのです。

 

病の目撃者

そして異端とされた医術を操る医術者。

 

この物語は自然と人と命

それぞれの尊さを描いた

究極の医療サスペンスです。

 

2. 鹿の王 水底の橋 あらすじ

 

 

作者: 上橋菜穂子

刊行: 2019年3月

 

水底の橋は、鹿の王の続編にして

上橋菜穂子の作家人生

30周年作品でもあります!

 

鹿の王で、謎の病が収束し

再び平和が訪れたのも束の間。

次の事件は、なんと次期皇帝争いです。

 

異端とみなされたオタワルの医術は

多くの命を救うことで信頼を得てきました。

 

しかし全ての人が

受け入れたわけではないのです。

オタワル医術に明るい未来は来るのでしょうか?

そして国に根付いた

清心教医術の驚くべき歴史とは?

 

命とは何か、人生とは何かを語る

鹿の王続編となります。

 

3. 見どころ紹介

医療サスペンスと聞くと、

何やら難しそうな気がしませんか?

 

上橋菜穂子の代表作は守り人シリーズですが、

この作品は児童書に分類されます。なぜか?

 

それは、上橋菜穂子が綴る物語は

まるで映像を見ているかのように

鮮明にイメージすることができるからです。

 

まるで自分もそこにいるような、

そんな錯覚さえ覚えてしまいます。

 

上橋菜穂子ワールドを体感できること

1つめの見どころです。

 

2つめですが、

鹿の王 水底の橋では、3つの医術が

それぞれの観点から

人を救う方法を編み出します。

 

「人を救う」ことは

どのような行為なのでしょうか?

あなたの生き方、生のあり方を見直す

きっかけになるはずです。

 

鹿の王は

人命救助の様子を描いた作品ではありません。

医術で人の歩みに干渉することが

人の命に何を与えるのか、

生と死ではなく、人の生き様に問いかける

そんな物語なのです。

 

生きる道に迷っているならば、一度

お手にとってはいかがでしょうか?

 

 

鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
 

 

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐
 

  

鹿の王 水底の橋

鹿の王 水底の橋