本、読んでみない?

紙の本をこよなく愛する読書マニアによる読書のススメ!本、読んでみない?

大切なのは心で見ること。「星の王子様」

皆さんこんにちは!

今日で2019年も終わりですね。

今年はどんな年でしたか?

個人的には

今年は新しいことに挑戦した一年でした。

このブログもそのひとつです。

1冊でも、あなたの心に響いた本があれば

書き手としてはこの上なく嬉しいです。

 

さて、今年の最後を飾る本は

やっぱりこの1冊。

 

誰の心にも

この小さな王子様がいて

当たり前の日常に

少し光を当ててくれます。

 

光が当たったその場所は

見えなかったものを浮かび上がらせます。

 

あなたは、

何を見つけますか?

 

どんなものを

見つけたいと思いますか?

 

The Little Prince

星の王子様

 

1. 作者の紹介

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[出典: 絵本 星の王子さま https://www.amazon.co.jp/dp/408299016X/ref=cm_sw_r_cp_api_i_YWXcEbFEJP6GB]

 

アントワーヌ・マリー・ジャン=バティスト・ロジェ・ド・サン=テグジュペリ

(Antoine Marie Jean-Baptiste Roger, comte de Saint-Exupéry)(1900-1944)

彼はフランス生まれのパイロットです。

 

26歳で作家デビューを果たし、

自身のパイロット経験を反映した作品を

執筆するようになります。

 

のちにその作品は

第二次世界大戦時の敵兵にさえも知れ渡り

彼とは戦いたくないと思った者も

多くいたと言われています。

 

そんなサン=テグジュペリ

フランス-ベトナム間の

最速飛行記録に挑戦している際

エンジンの故障でサハラ砂漠に不時着します。

 

この時のエピソードが

星の王子様の冒頭部分

つまり、星の王子様との出会いとして

描かれています。

 

サハラ砂漠という何もない場所で

ひとり壊れたエンジンと格闘した彼。

不安と絶望と死への恐怖。

そんな中で出会った星の王子様は

いったい彼に何を与えたのでしょうか?

 

 

2. 「星の王子様」あらすじ

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[出典: https://www.amazon.co.jp/星の王子さま-翻訳単行本-アントワーヌ・ド-サン-テグジュペリ]

サハラ砂漠に不時着したサン=テグジュペリ

突如現れた星の王子様に

「僕にひつじの絵を描いて」

とお願いされました。

 

ひつじを描いたことなどなく、

何度か試してみたものの

星の王子様の満足のいくひつじは描けません。

 

彼は諦めて

ひつじが入っている箱を描きました。

 

この箱の絵を見た星の王子様は

 

これがまさに

自分の欲しかった絵だ

 

と告げました。

 

 

 

 

 

一体これが何を意味するのか

お分かりでしょうか?

 

 

 

 

 

星の王子様は

名もなき小さな惑星に住んでいました。

 

その小さな惑星に

突然咲いた一輪の美しい花。

彼女は自分に謙遜することなく

その持ち前のトゲと強い心で

王子様を圧倒します。

 

それは王子様にとって

初めての出会いで

初めての感情で

その横柄な態度にばかり気がいって

大切なことを見逃していました。

 

なぜこの花がこんなに美しいのか。

なぜトゲがあるのか。

 

なぜこんなにか弱そうな花が

いつも強がっているのか。

 

惑星を離れて旅に出ることに決めた王子様は

ひとつの大事なことに気がつきました。

 

花を目で見るのではなく

心で見るべきだった。

 

 

美しくか弱く、そして強がりなその花は

惑星にたった一輪で残って

旅に出る王子様を見送りました。

 

 

 

旅に出た王子様は

とても面白い人たちに出会いました。

 

王様、うぬぼれ男、酒飲み、ビジネスマン、点灯夫

 

皆、何かに没頭し、

そして何かを失っているように見えました。

 

なかなか友達になれる人がいない。

そんな時に着いたのが地球でした。

 

とても美しいその惑星に

降り立って目に入ったのは一面の砂。

出会えたのは蛇と花。

 

人が溢れかえるこの惑星で

誰にも会えない。

 

なんでも手に入るこの惑星では

なんにも手に入らないように見えました。

 

そんな時に出会ったのがキツネでした。

自分を飼い慣らしてと懇願するキツネが

王子様にまたひとつ大切なことを教えてくれました。

 

王子様がキツネを飼い慣らせば

小麦を食べないキツネでも

金色に輝く小麦畑を見つけたら

王子様の金の髪を思い出す。

小麦畑に吹く風を好きになれる。

 

人やモノで溢れかえるこの世界は

絆をつくることで見え方が変わる。

それは目で見えるものが変わったのではなく

あなたの心がそうさせている。

 

王子様の惑星に咲く花は

バラと呼ばれる美しい花で

この惑星に数え切れないほど咲いています。

しかし、王子様の知るあの花は

王子様だけが知る唯一のバラです。

そこにあのバラとの絆があったのです。

 

遠く離れたバラのことを

王子様は考えました。

 

 

3. 見えぬものこそ

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[出典: 星の王子さま https://www.amazon.co.jp/dp/4592761219/ref=cm_sw_r_cp_api_i_11XcEbDF3RR0S]

 

星の王子様は

誰しもの心に存在して

当たり前の中に光を差し込みます。

 

今まで目で見ていた世界を

心で見てみると

不思議と世界が変わって見えます。

 

目の前のものに囚われて

本質を見出せなくなった哀れな現代人に

サン=テグジュペリ

星の王子様を通して問いかけます。

 

見えぬものにこそ

あなたにとって本当に大切なものがある。

 

あの王様にも

うぬぼれ男にも

酒飲みにも

ビジネスマンにも

点灯夫にも

 

目の前のもの以上に大切な何かがあるはず。

 

今一度、自分に問うてみてください。

あなたの時間を費やして

成し遂げようとしてることは

あなたにとってどんな価値がありますか?

 

あなた何を

与えてくれますか?

 

2019年を振り返る

ちょっとしたヒントになれば幸いです。

 

来年も良い年でありますように。

そして新春最初の本は、

京都を舞台にしたあの本。

 

ぜひ、先斗町に行きましょう!

 

それでは、良いお年を!