少年少女のピュア・ラブストーリー「夏空に、きみと見た夢」
皆さんこんばんは！
一昨日まで出張でフランスとベルギーに行ってました。
やはりヨーロッパは良いですね！
町は見ていて飽きないほど美しく
歴史的建造物がそこら中にあって
歴史オタクには天国でした。
(遊びに行っていたわけではありませんよ！)
しかし、9月に入って
そろそろ涼しくなるかと思いきや
まだエアコンはかかせませんね。
夏休みを終えた学生たちは
今頃久しぶりに会ったクラスメイトと
思い出話に花を咲かせているでしょうか？
それとも勉強にうんざりしているでしょうか？
今日のお話は
学校でも一目置かれている
いわゆるイマドキの女子高生と
目立たず冴えない男子高校生の恋愛です。
普段の生活では決して出会うことはなかった
このふたりが何故恋に落ちたのか。
「夏空に、きみと見た夢」
始まります。
1. 四季シリーズ
作者: 飯田雪子
シリーズ: (春)桃花水 きみを待つ春のほとり
(夏)夏空に、きみと見た夢
(秋)ハロウィーンの魔法使い
(冬)さみしいうさぎ
飯田雪子先生は、四季シリーズとして
それぞれの季節ごとの恋愛小説を
執筆されています。
春は芽吹きと出会いの季節。
夏は燃えるような恋の季節
秋は月夜のような静かな恋の季節。
冬は人肌恋しい切ない恋の季節。
それぞれの季節にぴったりの恋模様が描かれた
四季シリーズ。
今回はその中の
夏に注目してみました。
果たしてどんな恋が描かれているのでしょうか？
2. 「夏空に、きみと見た夢」あらすじ
主人公の悠里は
美人で
気が強くて
一目置かれている
イマドキの女子高生です。
そんな彼女はある日の放課後、
他校の男子生徒に突然声をかけられます。
ナンパなんて、いつものこと。
しかしその日は思いもよらぬお誘いを受けたのです。
自分の友達の葬式に来てほしい。
こんなナンパ、あります？
話を聞いてみると、
どうやらお友達の
広瀬天也という男子高校生が
悠里をとても好きだったらしいのです。
想いを告げる間もなく
この世を去った友達に
せめてもの情けをかけてほしいと
そういうお願いだったのです。
気乗りしないまま
成り行きでお葬式に参列する悠里ですが
そのあと自分の周りで
妙なことが起こるようになるのです。
誰かに見られているような感覚
時折聴こえる誰かの声。
これは夏の夜に彷徨う
この世ならぬものの仕業か
それとも・・・・
3. 夏空に消えた恋
※ここから盛大なネタバレです！
悠里が恋をしたのは、
他校の男子生徒の
広瀬天也でした。
彼は悠里をとても好きで
どこまでも誠実で
そしてこの世ならぬ存在でした。
生きていた時には決して交わらなかったふたりが
死んで初めて出会う。
その理由を知った時、
突然目の前の人を死ぬほど大切に思うのです。
すでに失っているのに
失ってから初めて気づく。
それでも気づいたときには
人はこれまで以上に成長している。
思春期の少年少女の幼さと急成長を目の当たりにする
そんな作品に仕上がっています。
私がこの小説を読んだのは
まだ中学生のときでした。
まともな恋愛なんてしたことはなかったけれど
なぜか心に刻まれた
悠里と天也の不器用でどうしようもなく切ない恋は
大人になった今でも
忘れられないピュアな物語でした。
少年少女のピュア・ラブストーリーはいかがでしたか？
夏ももう終わりに近づいています。
次は秋ですね！
読書の秋にふさわしいのは文学作品？
それとも真逆のライトノベルなんてどうでしょうか？
次回の小説jは、誰にでも読みやすい短編小説にしましょう。
まるで世界を旅する旅人になったような
そんな気分を味わえる本です。
お楽しみに！
桃花水 きみを待つ春のほとり (ヴィレッジブックスedge)
- 作者: 飯田雪子
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/03/25
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
