本、読んでみない?

紙の本をこよなく愛する読書マニアによる読書のススメ!本、読んでみない?

叶えられない約束をした。そう思っていた。「雲の向こう、約束の場所」

皆さんこんばんは!

 

昨日から突然寒くなってきましたね。

台風も迫ってきておりますので

体調にも気をつけてくださいね!

 

今日は、ある約束を果たすために

自ら道を切り開いた男の子たちのお話です。

 

早速入る前に

突然ですが皆さんは

天気の子、観ましたか?

 

今日紹介する本は

新海誠監督作品の原作になります。

 

天気の子、もしくは新海誠作品を

観たことがある方は必見です。

 

新海誠作品の原作は

映画から更にちょっと進んだところまで

描かれているものが多いのです!

 

そして今日の作品は

塔への憧れから

自力で飛行機を造り

自分の手で操縦し

塔の眠りを覚ました、

新海誠監督作品

 

雲の向こう、約束の場所です。

ヴァラシーラで

塔の眠りを覚ましたあとが

ちょこっとだけ描かれています。

 

早速見てみましょう!

 

1. 新海誠作品

f:id:moon01book:20191010181141j:image

出典: https://www.amazon.co.jp/雲のむこう、約束の場所-新海誠/dp/B00R7X401S/ref=nodl_

 

新海誠監督作品は

 

彼女と彼女の猫 (2000)

 

ほしのこえ (2002)

 

雲の向こう、約束の場所 (2004)

 

秒速5センチメートル (2007)

 

星を追う子ども (2011)

 

言の葉の庭 (2013)

 

君の名は (2016)

 

天気の子 (2019)

 

となります。


この中で観たことのある作品は

どれくらいありますか?

 

もし、君の名はから入ったのであれば

雲の向こう、約束の場所

びっくりするかもしれません。

 

新海誠監督のあの綺麗なグラフィックは

ひとつも褪せていませんが

人物が・・・笑

 

興味のある人は観てみてください。

 

 

2. 「雲の向こう、約束の場所」あらすじ

f:id:moon01book:20191010180935j:image

出典: https://www.amazon.co.jp/小説-雲のむこう、約束の場所-角川文庫-新海-誠/dp/4041026369/ref=nodl_

 

この作品の舞台は青森です。

北海道がまだ蝦夷と呼ばれており

その中心には

天にも届くほどの巨大な塔が

そびえ立っています。

 

いつか塔に行ってみたい。

 

そんな夢を抱くのは当然かもしれません。

なぜなら日本は蝦夷を巡って

ロシアと武力衝突しているからです。

 

そんな危険な戦場に易々とはいけない。

でも陸路がないなら空から行こう。

 

ふたりの少年は

部品作りの下請け会社でバイトをしながら

ヴァラシーラと名付けられた

白くて美しい飛行機を

自分たちの手で造っています。

 

そしてあの夏、クラスメイトのサユリと

叶えられない約束をしました。

 

少年たちが目指すには

塔は途方もなく巨大な存在で、

もしかしたら

世界を変えてしまうかもしれない。

 

あれほど仲がよかったサユリが

当然姿を消したのも

きっと塔に関係しているのだろう。

 

少年たちは、夢を叶える前に

夢への道を自ら手放しました。

 

それでも、なぜだろう。

サユリの声が聞こえるのです。

助けを求める声が。

 

いないはずのサユリの存在が

確かに感じられた瞬間、

ヒロキはもう一度

ヴァラシーラで塔へ飛ぶ決意をします。

 

きっと塔に

サユリがいる。

 

白くてきれいな飛行機は

武力衝突真っ只中の蝦夷

まっすぐに飛び去っていきました。

 

 

3. 少年と少女のその後

 

アニメーション映画では

最後にサユリが目を覚ますところで終わります。

塔と繋がってしまっていたサユリは

塔の目覚めとともに

現実に戻ってきたのです。

 

戻ってきたサユリは

何か大切なことを、

目の前にいる「誰か」に

伝えなければいけないことがあったはずなのに

思い出せなくなっていました。

 

記憶喪失。

そんなサユリを見て

ヒロキは優しく、帰ろうと言うのです。

 

ここでエンディングが流れてしまいます。

 

しかし原作では

地上に戻ったふたりの生活が

ほんの少し描かれています。

 

塔をなくした蝦夷地は

塔があった場所を中心に

大きな縁を描くように

空洞になってしまいました。

 

それでも世界は何も変わらない。

穏やからな日々が訪れていました。

 

ヒロキと過ごすサユリは

少しずつ自分の置かれている状況を理解し

これからの人生を歩み始めます。

 

少年と少女は

雲の向こうの約束の場所に

確かに行ったのです。

 

お手製の飛行機と

自分で稼いだお金で。

 

人とは情熱があれば

案外何でもできてしまうのかもしれません。

 

高くて厚そうに見える壁は

意外と薄くて簡単に登れるものなのです。

 

今何かを決断しようともがいているなら

そっと壁に手を当てて

壁の上に立つ自分を想像してみてください。

 

そこから見える景色は

あなたにしか見えない景色です。

 

 

 

それでは今日もはここまでにしましょう。

次回はまた、

「選択」から始まる物語を紹介します。

 

落ちこぼれの少女が

ある契約を交わした時

世界は劇的に変化した。

 

お楽しみに!

 

 

雲のむこう、約束の場所

雲のむこう、約束の場所

 
雲のむこう、約束の場所 [DVD]

雲のむこう、約束の場所 [DVD]

 
小説 雲のむこう、約束の場所 (角川文庫)