本、読んでみない?

紙の本をこよなく愛する読書マニアによる読書のススメ!本、読んでみない?

もしも人が火を使えなくなったら。「火狩りの王」

皆さんこんばんは!

 

今日はわたしが最近読んだ

新作を紹介します!

 

それは、人から火を奪われた時代。

過去に自由に使えたはずの火が

今は死を呼ぶ危険物とされ

人々は火を使うことができずに

生活していました。

 

そんな世界でふたりの少年と少女の

運命が交錯します。

 

世界はなぜこうなってしまったのか。

これは、火という文明を失った人間と

人の世を司る、神とされる存在と

人の成れの果てと、それを狩る

火狩り(ひかり)の物語です。

 

 

1. 「火狩の王」あらすじ

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出典 火狩りの王シリーズ公式 (@Hikarino_Ou) | Twitter

 

作者: 日向理恵子

刊行: 2018年12月〜

         2019年11月、3巻目発売決定!

 

児童書作家の日向理恵子さんが

執筆されたこの物語は

ケルト神話や妖精物語に登場するという

三日月型の金の鎌

それを持って困難に立ち向かう主人公

の2つの要素が軸になっています。

 

いつもこのブログを書く時に

読書メーターと呼ばれる、

本の感想、ネタバレサイトで

紹介する本の評価や知名度

確認するのですが

「火狩りの王」は

 

コメント数130で、星5

 

コメント記載者全員が

面白い!と評価しています。

 

星5なんて、初めて見ました。

ちょっとびっくりです。笑

 

だって刊行から1年経っていないんですよ?

すごくないですか?

 

何が読者の心を掴んだのか

詳しく見ていきましょう!

 

 

2. 登場人物の人柄

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出典 火狩りの王シリーズ公式 (@Hikarino_Ou) | Twitter

 

この世界の人間は

皆、火に関連する文字が名前に入っています。

 

主人公の灯子

神に献上する

無垢紙の生産を生業とする村に生まれました。

 

火を使えない世界で人が天然の火を使うと

その身体は発火し、炎魔と呼ばれる

化け物になってしまいます。

その炎魔から人々を守るために

村は結界に守られながら

あちこちに点在しています。

 

そして炎魔から人々を守るのが

火狩りと呼ばれる人でした。

 

灯子は、村の外で炎魔に襲われたところを

偶然居合わせた火狩りに助けられます。

 

しかしその火狩りは

自分の命と引き換えに

灯子を守ってくれたのです。

 

残された火狩りの形見の鎌と

火狩りかが必ず連れている犬を

火狩りの家族に返すと決意し、

灯子はひとり、首都に向かいます。

 

煌四

灯子を助けた火狩りの息子です。

 

父は火狩りの活動だあまり家にはおらず

母は病に伏し、

妹は生まれながらの病気で

煌四が一家を支えていました。

 

しかし母が他界し

父が音信不通になったタイミングで

父の知り合いの油百七の家で

兄妹で厄介になることなりました。

 

油百七は個人事業主で生活は豊かで

貧しい暮らしをしていた兄妹の生活を保障し

何不自由ない暮らしをさせてくれます。

 

その代わりに、油百七は煌四に

雷火(光る炎魔の体液)を使った

爆薬の開発を申し出ます。

 

元から頭の良かった煌四は

厄介になっているという恩もあり

その申し出を受けて

雷火について研究を始めます。

 

そして灯子の首都までの旅と

煌四の雷火研究が

この世界の摂理を解き明かすことになります。

 

 

3. 世界の謎と物語の終着点

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出典 火狩りの王シリーズ公式 (@Hikarino_Ou) | Twitter

 

結界の外に出ると

そこは炎魔の世界です。

 

炎魔に襲われても大丈夫なように

人々は村から村へ貨物列車で移動します。

 

灯子も首都行きの貨物列車に乗りこみますが

その中にすでに3人の娘が乗っていました。

 

3人とも、他の村にお嫁に出されたのです。

炎魔のせいで人々の生活は貧しく

かつての繁栄は影も姿もありません。

 

残された資源と土地と

村を守る結界が

人々の明日を繋いでいます。

 

しかし、その結界をつくる

神に等しいとされる存在は

なぜその力で炎魔を駆逐しないのでしょうか?

 

特殊な鎌を用いて

命がけで炎魔と戦い、その体液を持ち帰り

人々の生活は光を与える火狩りは

どこから始まったのでしょうか?

 

物語を読み進めていくうちに

世界に対する疑問が

たくさん湧いてきます。

 

そしてその答えは

2019年11月に刊行予定の

第3巻で全てが明かされるはずです。

 

灯子の旅の終着点と

煌四の研究成果の活用方法は

どのような未来を切り開くのでしょうか?

 

今から、待ち遠しいですね!

11月に改めて

この本の魅力を語るとお約束して

今日はここまでにしましょう。

 

次回は記念?すべき30記事です!

ここまで読んでくださった方

本当にありがとうございます。

 

次回は私の好きな作家

村上春樹のデビュー作を紹介します!

 

村上ワールドの面白さを

精一杯伝えます!

 

お楽しみに!

 

火狩りの王〈一〉 春ノ火

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火狩りの王〈二〉 影ノ火

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火狩りの王〈三〉 牙ノ火 (3)

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