よくある設定、よくある展開。でも面白い。「筒井康隆全童話」
皆さんこんばんは!
今日は筒井康隆の短編集を紹介する日ですね。
筒井康隆と言えば
「時をかける少女」の原作者ですが
普段はあんなに恋愛&青春小説は書きません。
「残像に口紅を」のような
ブラックユーモアに富んだ作風です。
そして今回紹介するのは
「筒井康隆全童話」です!
あの筒井康隆が童話・・・?
いったいどんなお話なのでしょうか?
早速見ていきましょう!
1. 「筒井康隆全童話」あらすじ
作者: 筒井康隆
刊行: 1976年1月
童話なので、ほぼひらがなで書かれた
この作品には5つの童話が収録されています。
かいじゅうゴミイの しゅうげき
うちゅうを どんどん どこまでも
地球は 大騒ぎ
赤ちゃんかいぶつ ベビラ!
三丁目が戦争です
どのお話も難しい話ではありません。
例えば、
かいじゅうゴミイの しゅうげきでは
ゴミが怪獣になって
人々を襲います。
地球は 大騒ぎは
宇宙からの未知の生物により
突然銅像が動き出したりする
ハチャメチャストーリーです。
短編ゆえに、面白さで一気読みできます。
ダレる暇さえありません。
そしてその中でも
最後のお話はかなり衝撃的なのです。
2. 三丁目が戦争です
出典: 三丁目が戦争です https://www.amazon.co.jp/dp/4896918029/ref=cm_sw_r_cp_api_i_E-2GDbKTJVKQJ
最後のお話は
三丁目が戦争です です。
これは、どこにでもある平凡な住宅地で
女の子の集団と
男の子の集団の
よくある子どもの喧嘩がキッカケで
大人たちが戦争を始めるのです。
あっちこっちで爆薬が使われ
戦争はどんどんヒートアップします。
一見シリアスなのですが
事の発端が子どもの喧嘩ですよ?
いやいや、大人熱くなりすぎですよ!笑
ほんの些細出来事が
大事に発展する様を
ぜひ
お楽しみください。
3. 大御所作家の筒井康隆
出典: https://www.amazon.co.jp/緑魔の町-角川文庫-305-11-筒井-康隆/dp/404130511X/ref=nodl_
SF御三家のひとりの筒井康隆ですが
SFと聞くと
難しそうな気がしませんか?
よくわからない言葉がたくさん出てきて
登場人物も多くて
とりあえず長い。
そんなイメージがあります。
しかしSF御三家ともなると
短編でSFを書き上げることができるのです。
その不思議な世界観に
いとも簡単に読者を引き込む。
大御所作家の成し得る技ですね。
もしSFに興味があるなら
ぜひ筒井康隆に手を伸ばしてみてください。
できれば古ければ古いほど
筒井節が効いていて面白いです。
私のオススメは
緑魔の町
です。これもいつか紹介しますね!
それでは今日はここまでにしましょう。
次は
世界観にいとも簡単に引き込む
大御所作家の作品にしましょう!
お楽しみに!