それはお伽話のようで、でもちょっと未来じみている。「ほら男爵 現代の冒険」
皆さんこんばんは！
今日はちょっとひんやりして
よい気温でしたね。
でも最近雨が多くてちょっと残念です。
秋晴れの空が待ち遠しいですね！
今日はとある男爵の冒険を紹介します。
この冒険はフィクションなのですが
男爵はちょっと不思議な冒険をします。
この小説は1冊に4つの冒険が描かれている
中編小説になります。
パパッと読めて面白い。
それがこの作者の作風です。
今回の作品
「ほら男爵 現代の冒険」は
ショート・ショートで名の知れた、
SF御三家のひとり
星新一の著書です！
1. 星新一って誰？
出典: https://www.hoshishinichi.com
星新一(1926年〜1997年)
- SF御三家のひとり
- 森鴎外が大伯父
- 父は星製薬の創業者
なんだがすごい経歴を持った人。
だったようなのですが
星新一本人は
発想力に富んだ変人だったようです。
大正から昭和にかけての荒れた時代。
アメリカとの関係性の悪化により
学校で英語教育を禁ずることを予測し
星新一はあえて英語は勉強せずに
他の教科で上手いこと成果を出し
周りから秀才として崇められたいたようです。
そのあと英語教育が盛んになり
苦しんだみたいですけどね笑
星製薬を継いだあとは
社長として責務を果たしつつ
執筆活動を続けました。
社長で、小説家なんて
なかなかいないですね。
星新一は
良い家柄に生まれ
文才があり
世渡り上手な
変人だったということですね！
2. ほら男爵の冒険
出典: https://www.amazon.co.jp/ほら男爵現代の冒険-新潮文庫-星-新一/dp/4101098042/ref=nodl_
そんな星新一は
SF短編集が有名なのですが
たまに中、長編を書くこともあります。
その中のひとつが
「ほら男爵 現代の冒険」です。
ミュンヒハウゼン男爵は
ほら男爵という異名を持っています。
なぜなら、そのご先祖様が
ホラ吹き男爵と呼ばれていたからです。
(ちなみに実在するそうです)
ほら男爵のひょんな行動から始まる冒険は
少し童話じみていて
それでもどこか現代的で
世にも奇妙な冒険なのです。
ほら男爵の冒険は
サハラの旅
海へ
地下旅行
砂漠の放浪
の4つです。
ほら男爵の冒険のお供は
豹の毛皮とワニのバッグをねだる
ナイスバディのモデル
「さようでございます、船長」しか言わないオウム
時計を持ったセクシーなうさぎ
偶然同じ飛行機に乗り合わせた占い師の女の子
と、まあ曲者揃いです。
そして冒険で出会う人や動物には
星新一ならではのブラックユーモアが効いた
これまたパンチのあるものばかりです。
ほら男爵の冒険は
いつもハチャメチャなのです。
そんな冒険譚は
子どもから大人まで
クスッと笑える内容に仕上がってます。
3. ショート・ショートって何？
最後に、何度か出てきた
ショート・ショート
なのですが、何かご存知ですか？
星新一が書く短編は
超短いです。
場合によっては数分で読み終わります。
そんなショート・ショートには
いつも「エヌ氏」という
謎の人物が出てきます。
エヌ氏は科学者であることが多いのですが
見た目からはわからない100%お菓子の部屋や
会話ができるロボットなど
画期的な発明品を作ります。
そしてしょっちゅう壊れます。笑
それは子どもでも楽しめる内容で
本が嫌いな子にぴったりです。
しかし大人になってから読み返すと
隠されたブラックユーモアに気づけて
これまた一味違った面白さに気づきます。
昭和に生まれた作品なのに
今でも違和感を感じないように
工夫された言葉遣いは
星新一作品を
いつまでもいつまでも
楽しませてくれます。
もしもちょっとでも
本を読もうという気になったら
ぜひ星新一の作品を手にとってみてください。
1日1話ずつ読めば
読書の習慣もついて一石二鳥ですよ！
それでは
今日はここまでにしましょう。
次は何にしましょうかね？
SF御三家、筒井康隆の短編集でも
紹介してみましょうか！
星新一とはまた違ったSF短編小説です。
お楽しみに！
