本、読んでみない?

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晴明の孫にして後継。半人前陰陽師の成長奮闘記「少年陰陽師」

皆さんこんばんは!

 

今日は平安時代のファンタジーですね!

 

その少年、晴明の後継につき

 

ということで、

今回は安倍晴明のお話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孫言うなーーーーーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっと、

昌浩の怒号が飛んできてしまいました笑

 

この物語は

晴明の孫にして、唯一の後継、

安倍昌浩の物語です。

 

稀代の陰陽師を祖父にもつと

孫は色々大変なのです。

加えて唯一の後継ともなれば

術の修行もただでは済みません。

 

昌浩は、その強大な力が原因で

勝手にビビった雑鬼たちに

幼い頃から命を狙われがちでした。

 

そんな孫を守るため、

晴明は昌浩の

見鬼の才を封じたのです。

(要は物の怪の類は見えなくなりました)

 

それから月日が経ち

昌浩は13才になりました。

 

物語は、

昌浩が陰陽師の道を歩み始めるところから始まります。

 

 

1. 少年陰陽師シリーズ

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出典: https://beans.kadokawa.co.jp/sp/series2/

 

作者: 結城光流

刊行: 2001年〜2019年10月(現在54巻)

 

少年陰陽師は、約5冊でシリーズ完結型の作品です。

 

主人公の安倍昌浩が

陰陽師になる決意をしてから

様々な困難を乗り越えて

成長していく物語です。

 

陰陽師としての素質は素晴らしいものの

13才までロクに術は使ったことはありません。

 

晴明から叩き込まれた知識を

片っ端から思い出して

ほぼぶっつけ本番であやかし退治に挑みます。

 

しかしそんな昌浩を

安倍晴明の最高の式神十二神将たちは

なかなか認めてくれません。

 

長年共に生きてきた晴明が

孫を後継とする。

 

それはどれだけ稀代の陰陽師でも

 

いつか死が訪れること

いつか主が変わること

新しい主がまだまだ半人前なこと

 

晴明を深く信頼する十二神将だからこそ

昌浩を後継とは認められないのです。

 

しかしその中に

唯一始めから昌浩に付いたものがいました。

 

紅蓮の炎の神将

地獄の業火を操る力を持ち

最も恐れられる存在。

騰蛇です。

 

そんな恐くて強そうな神将が

なぜ半人前の陰陽師に肩入れするのでしょうか?

 

 

2. 昌浩と白い物の怪

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出典: https://beans.kadokawa.co.jp/sp/series2/

 

見鬼の才を封じられ

陰陽師以外の道を探していた昌浩ですが

何をやっても才能がなく

落ち込んで道端に座り込んでいると

目の前に白い物の怪が落ちてきました。

 

昌浩によって

物の怪のもっくんと名づけられた

この白い物の怪

実は騰蛇の仮の姿なのです。

 

陰陽師以外の道を目指そうとする昌浩を

からかいながらも見守っているのです。

 

そんな昌浩をからかう人がもうひとり。

 

安倍晴明です。

 

昌浩いわく、この狸じじいは

ちょっと買い物行ってきて

と言わんばかりのテンションで

最近都を騒がす妖を退治てこい

昌浩をお使いに出したのです。

 

都を騒がす妖。

見えないのに?笑

 

それでも負けず嫌いの昌浩は

持てる力と知識を駆使し

なんとか退治しようと頑張ります。

 

しかし、妖の正体は

地中に潜る蛇のような化け物で

その長い舌で昌浩の脚を絡めとってしまいます。

 

身動きが取れなくなった昌浩を助けたのは

白くて可愛らしい

物の怪のもっくんでした。

 

しかし

か弱そうな物の怪に助けられていては

爺さまを超えられない。

 

俺が目指すのは

誰も傷つかない、

誰も犠牲にしない、

最高の陰陽師だ!

 

妖も見えないのに

そう言い切った昌浩に

騰蛇は初めてその正体を明かします。

 

 

俺の名前を教えてやろう。

俺の名は紅蓮。紅の蓮だ!!

 

 

そして妖は地獄の業火に焼かれ

跡形もなく退治されたのでした。

 

 

3. 昌浩と紅蓮

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出典: https://beans.kadokawa.co.jp/sp/series2/

 

紅蓮は騰蛇の二つ名です。

それは、安倍晴明に名づけられ

晴明しか呼べない名前です。

 

その名前を呼ぶことを許された瞬間から

昌浩は騰蛇にとっての主となったのです。

 

といっても、まだまだ半人前の陰陽師

今回は紅蓮に助けられ、事なきを得ました。

そして幸運にも

見鬼の才が戻ってきました。

 

昌浩はこうして、陰陽師の道を歩み始めたのです。

これから様々な試練が

昌浩を待ち構えていますが

 

昌浩のそばにはいつも紅蓮がいます。

普段は白くて可愛いもっくんの姿で

ピンチの時は紅蓮となって

 

昌浩のそばにはいつも紅蓮がいます。

 

昌浩と紅蓮は

誰よりも固い絆で繋がっています。

それはふたりを支えるものですが

同時に傷つけることでもあります。

 

十二神将といえども、万能ではありません。

人の血も混ざった神なので

怪我をすれば痛いし、死ぬことだってある。

 

しかし紅蓮は

昌浩を何よりも大切にし、

たとえその身が滅びても

昌浩の命を優先します。

 

昌浩は、そんな紅蓮の傷を癒したり

そもそも力を借りなくてもすむほどの

霊力が身についていないのです。

 

爺さまだったら・・・。

 

いつもそんな考えがよぎります。

だからこそ

爺さまを超える陰陽師になりたい。

紅蓮を危険な目に合わせなくてよいほど

力をつけて強くなりたい。

 

そう思って無茶ばかりするのです。

 

昌浩も紅蓮もお互い様ですね。

そんな存在がいることが

少し羨ましくもなりますね。

 

人と本気で向き合うことは

見方を変えれば

自分と向き合うことでもあります。

 

その人のために

自分に何ができるのか

 

そうやって考えながら

人は成長していくものなのですね。

 

少年陰陽師

半人前の陰陽師

稀代の陰陽師を超えるまでを

描く作品になると思います。

 

現在進行形で連載中なので

新作も楽しみですね!

 

それでは、今日はここまでにしましょう。

次回は、

一国を統治する王様とその補佐のお話でも

紹介しましょうか。

 

王様と補佐

と一言にいっても

そこに至るまでに

まさに死ぬほどの苦労がありました。

 

物語の始まりは

学校の教室です。

 

お楽しみに!

 

少年陰陽師 異邦の影を探しだせ (角川ビーンズ文庫)

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