本、読んでみない?

紙の本をこよなく愛する読書マニアによる読書のススメ!本、読んでみない?

生きるか死ぬか。進むか死ぬか。「クリムゾンの迷宮」

皆さんこんばんは!

 

台風は大丈夫でしょうか?

早く過ぎ去ってほしいですね。

 

今日紹介する本は

ゲームノベルです!

 

ゲームノベルとは

家庭用ゲームのRPGとかを

思い描いていただけると

わかりやすいと思います。

 

ゲームノベル

ハラハラドキドキ

命がけ冒険ストーリーが多く

脱出ゲームみたいなものですかね。

 

手に汗握るとはまさにこのこと。

主人公に自分を落とし込んで

サバイバルを楽しんじゃいましょう!

 

というわけで

目が覚めたらあなたの周りは

一面の赤い岩壁だらけでした。

遠くの方に緑も見えますが

明らかに人の住む場所でありません。

 

なぜかポケットに入っていた

知らないゲームカセットとゲーム機。

 

「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された。」

 

1. 貴志祐介の作風

f:id:moon01book:20191012195047j:image

出典: https://www.amazon.co.jp/クリムゾンの迷宮-角川ホラー文庫-貴志-祐介/dp/404197903X/ref=nodl_

 

作者: 貴志祐介

刊行:1999年4月

 

貴志祐介は「新世界より」や「悪の教典」で

知った方も多いと思います。

SF小説がメインで

ホラー要素も盛り込まれています。

 

執筆するときは

先にクライマックスから手掛けるそうです。

クライマックスが決まっていれば

そこに至るまでの過程は

自然と見えてくるそうです。

 

読めば読むほど謎が深まり

クライマックスにつれて

伏線が回収されていく。

 

そんな感覚を味わえるのは

この作風だからこそかもしれませんね。

 

 

2. 「クリムゾンの迷宮」あらすじ

f:id:moon01book:20191012195152j:image

出典: https://www.amazon.co.jp/クリムゾンの迷宮(1)-ビッグコミックス-貴志祐介-ebook/dp/B00IOF4O82/ref=nodl_

 

この小説は

突然火星のような場所に放り込まれた

男女9人のサバイバルストーリーです。

 

見知らぬ場所

謎のゲーム機

周りに張り巡らされたら監視カメラ

 

明らかに人の仕業である

このサバイバルゲーム

全員が生き残るには

協力プレイが必須ですが

初めて会った見知らぬ人間より

自分の方が可愛いのは当然です。

 

最初は保たれていた調和が

音を立てて崩れたとき

このゲームの本当の始まりです。

 

主人公の藤本は、失業中の40代男性。

目を覚ましたとき、偶然近くにいた

蒼(あい)と名乗る若い女性とともに

バディを組んで行動します。

 

最初の選択は

 

情報

物資

武器

サバイバル用品

 

どれを手に入れるかでした。

この時点で、誰が誰と組むかが

はっきりと分かれると同時に

順調に進むチームは

周りから妬まれる存在となります。

 

情報を選んだ藤本と蒼は

サバイバルで生き抜くための知識を

着実に身につけていきます。

 

一方、食料を選んだチームは

十分な食料やお酒を手に入れたものの

そのお酒には

実は食欲促進剤が仕込まれており

狂ったように食べ物を漁り始めます。

 

食べ物が底を尽きたとき

空腹が満たされない彼らは

何とお互いを犠牲にし、

人の肉を食べ始めます。

 

何もない岩だらけの荒野で

人喰い人間とのかくれんぼが

幕をあけるのです。

 

 

3. 黒幕と目的

f:id:moon01book:20191012195537j:image

出典: https://www.amazon.co.jp/クリムゾンの迷宮(2)-ビッグコミックス-貴志祐介-ebook/dp/B00K17YT5E/ref=nodl_

 

出口を探して歩いていくと

いろんなことに気づきます。

 

知識さえあれば食料には困らない。

しかしこの地形を確認しようと

高いところに登ると

監視カメラに見つかり射殺される。

 

放り込まれた9人が

どのように生きながらえるのか

どのように関係を築くのか

まるで何かの実験を行っているような

奇妙な感覚な陥ります。

 

そしてこの9人の中に

このサバイバルゲームの仕掛け人、

もしくはゲームを円滑に進めるために

仕込まれたサクラがいると推測し

生きながらえながらも、黒幕を探します。

 

もし自分が藤本なら

どのように推測するでしょうか?

 

最初からやたらと場を仕切っていたやつか

チェックポイントを順調に回るやつか

 

推理小説とはまた違った、

スリルのある展開に

夢中でページをめくると思います。

 

このサバイバルゲームのゴールには

何が待ち構えているのか

ぜひご自分の目で確かめてみてください。

 

それでは今日はここまでにしましょう!

次回は何がいいですかね。

今回が命がけの冒険だったので

明るめの冒険ものでもいきましょうか!

 

それは千夜一夜物語のひとつ。

実在した歴史人物をモデルに

ある物語が語られます。

 

お楽しみに!

 

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

 
クリムゾンの迷宮(1) (ビッグコミックス)

クリムゾンの迷宮(1) (ビッグコミックス)

 
クリムゾンの迷宮(2) (ビッグコミックス)

クリムゾンの迷宮(2) (ビッグコミックス)

 
クリムゾンの迷宮(3) (ビッグコミックス)

クリムゾンの迷宮(3) (ビッグコミックス)